涼太と別れ、人込みを掻き分けながら一人で街を歩いた。
 
 なんでこんなに人が溢れてるのにあたしのこの孤独な気持ちを埋められるのはたった一人しかいなんだろう?
 
 友達でも家族でもない。

 たった一人のあの人……