☆ネット恋愛と音楽の物語☆Sepia Color Filter~セピア色の今~

 「もちろん、確信はなかったよ。もう何年も経っていたし。それに」

 一度苦笑いをして視線を外からテーブルに戻してから続ける。

 「彼らとネットっていう組み合わせもいまいちピンとこなかった」

 「彼らとSが別人であってほしかった?」

 意味のない野暮な質問だった。

 あたしはすぐに後悔した。