☆ネット恋愛と音楽の物語☆Sepia Color Filter~セピア色の今~

 「Sが彼らだとわかったのはいつ?」

 「初めて例のサイトでSの音を聞いた瞬間、かな」

 涼太は覚悟を決めた様に溜息をついた。

 「一瞬でわかったよ。
ギターの音とかプレイスタイルとか俺は素人だからよくわかんないけど、ほら、あの音に潜んでる隠そうとしても隠し切れない光みたいなもの?それはまったく変わってなかったから」

 「だから最初からあんなに一生懸命に動いたんだ?」
 
 涼太はそれには答えない。