☆ネット恋愛と音楽の物語☆Sepia Color Filter~セピア色の今~

 涼太は話しはじめた。
 
 彼もブログの彼女の様にその消えたバンドのファンだった。

 そのバンドはその当時インディーズではかなり知られ存在だった。

 ジャンル形態はありふれた威勢のいいただのパンクバンドだった。

 メンバー達も別にそれから脱する気はなかった。

 まだ若かった彼らにはインディーズの自由な空気の方が性に合っていたし、また、金に目が向くほど大人でもなかった。