何がなんだかわからないまま、何日かが過ぎた。

 生きてるのか死んでるのかさえもうどうでもよかった。
 
 両親はそんなあたしを少しは心配したが、卒業での別れに伴う傷心の時期なのだろうと自分達の楽な方向に片付け、そっとしておいてくれた。
 
 涼太から突然電話がかかってきたのは、確か夢の中ではなく現実だったと記憶している。