友達と来たなんて嘘だ。
 
 あたしは一人で電車を乗り継いでこの海まで来た。
 
 近くに見えた大きな橋をわざとらしく端っこに入れて再び写メを撮る。
 
 送信するのに少し勇気がいった。
 
 あたしは、今まで彼とやりとりした会話の中の情報から彼が住んでる場所を紡ぎだした。