想像の中の二人はいつもレールの上を歩いている。

 廃線になったもう列車が走ることのない線路。

 草が生い茂り、空気までがさびれそうな廃墟と化した車庫。
 
 あたし達はフェンスを乗り越えてそこに忍び込む。

 二人だけの秘密基地。