「おはよ〜」
「おはよう」

私の名前は春（はる）。

私が挨拶したのは、彼氏の理玖（りく）。
付き合って2年になる。

高校が同じで、大学が違うため一年生になった私たちは授業の時間が被っている日だけ一緒に途中までだけど登校している。

まだ大学生になって数ヶ月しか経っていない。

「希望休いつとる？」
「そうだね〜、6日はどう？」

お互いバイトをしてるから、休みを合わせて月に2日ほど遊びに行く。

「いいね、6日と20日にしよっか」
「はーい、どこ行く？」

大学生になって行動範囲も広がって、少し遠出したり、理玖が車を出してくれたり、長期休みになるとお泊まりをすることも増えた。

「ね、ここ良くない？
手作りでバングル作れるんだって〜」
「へぇいいじゃん、お揃いあまりないもんね」

「うん！予約取っとく？」
「そうしよ」

本当はお揃いたくさん欲しいけど、2年付き合った今でも結構言うの恥ずかしかったりする。
素は出してるんだけどね笑

長女だからなのか、あまり甘えることができない。

「俺予約しとくよ、近くで食べれるご飯探してもらえる？」
「了解！」