「……あはは、シリアスな空気が壊れちゃったな」

僕が笑いながら言うと、リオンは「それを壊したのは、お前でしょ」と言う。

「確かに、そうなんだけどさ……」

「……話は戻るけど、ノワール。話してくれてありがとうね。ノワール、辛かったよな……今は頼れないかもしれないけど、いつかは俺らのこと……頼ってね。家族なんだから!」

リオンは、そう言って優しく微笑んだ。

「……ありがとう」

皆も、優しく微笑んでいる。僕の瞳から、また涙が零れた。