「ななちん、相良くんといつの間に仲良くなったの?」 美桜が菜々に尋ねた。 菜々は少しだけ顔を赤らめて、ポツリポツリと話し始めた。 「な、仲良くなったというか、突き指したのをずっと気にかけてくれてて、最近、よく話しかけてくれたり、ラインで連絡くれたり…」 言われてみると確かに、菜々を見かけては「指の具合どう?」等と相良は話しかけていた。 相良が菜々の代わりに提出ノートを抱え、菜々がその横について職員室へ行ったこともある。 …が、ラインをしているというのは初耳だ。