「美桜は、いくらイケメンの人でも、チャラかったら推しにはしない派?」
里帆がそう尋ねてきたので美桜はコクコクと頷いた。
「やっぱり誠実な人がいいよね。でも、眼福大歓迎なので!!ぜひお目にかかりたいです!!」
美桜はそう言うと「ね、ななちんも気になるでしょ!?」と菜々に話を振る。
「そうだね。どんな人か見てみたいねぇ。」
男子にはあまり興味を示さない菜々だが、いつもこうやって場の空気を読んで話を合わせてくれる。
芽唯は、3人の言葉を聞くと、待ってましたとばかりに目を光らせてから言った。
「やっぱ気になるよね〜!じゃあさ見に行ってみない?うちのお兄ちゃんが同じクラスになったらしいから、お兄ちゃんにこっそりどの先輩か教えてもらえるし。」
「え!そうなの?!」
「見たい見たい!!」
前のめりになって賛成する美桜と里帆を見て、芽唯は「よぉし、じゃあさっそく次の休み時間に見にいこー!」と言った。



