「へー、珍しいね。美桜ちゃんが4人で行こうって言わないなんて。」


「え、えぇえ〜?そうかなぁ?」


美桜は宙を見て誤魔化そうとしたが、かえってわざとっぽく聴こえてしまったようだ。


疑いの目を美桜に向けていた菜々が「あ!」と叫んだので、美桜は「な、なに!?」と咄嗟に反応した。


「わかった。勉強をした後に、堀越先輩のことを相談をしたいんでしょ?そっかそっか。」


「へ!?あ、あぁ、まぁ、そ、そうね!」


「オッケー!明日ゆっくり話を聞かせてね。」


菜々はにっこりすると、ご機嫌な様子でカフェオレの続きを飲み始めた。


一部誤解があるが、まぁいい。


美桜は、菜々に気付かれないよう、こっそりとラインの画面を開いた。