「せ、先輩って、昔から甘いもの好きですよねっ!」
「ん?ああ、そうだな。甘すぎるのは好きじゃないけど。俺が甘いもの好きって、覚えてたんだ?」
「覚えてますよ~。私、お菓子作るの好きで小学生の時とかよく作ってましたけど、家族にちょっと飽きられちゃってて。先輩に持っていくと、いつも美味しそうに食べてくれるから嬉しかったんですよね~。」
「そうだったな。だってマジで美味かったもん。今もよく作るの?」
「はい!時間できたら平日でも休みの日でも、作りたい時に作ってますよ。」
美桜がそう答えると、夏樹は美桜をじっと見つめた。



