菜々にフォローしてもらい、なんとか気持ちを落ち着つかせた美桜は、二人で一緒にクラス分けの紙が張り出されているところへ向かった。


「あ!ななちんと同じクラス!」


「ホントだ!やったね、美桜ちゃん。」


二人はホッと胸を撫で下ろし、1―2のクラスへ向かった。


その後、入学式を終え、教室に戻るとホームルームで自己紹介タイムがあった。
緊張したが、何人かの生徒が笑いを取ってくれたおかげで、終始楽しい雰囲気で終わった。


自己紹介をきっかけに、何人かの女子とも自然と話すことができたので、早くもクラスの雰囲気にも馴染めた気がした。


ーー新しい友達もたくさんできそうでよかった。みんないい子そう。


クラスに馴染めるかを1番心配していたので、美桜はホッとした。


今朝のチャラ男事件はなかなか嫌な出来事だったが、それ以外については特に問題なく過ごせそうだ。