「里帆は?バスケ部の…加治先輩?気になってるんでしょ?誘いなよー。」
芽唯が言うと、里帆は、うーんと言ってから話した。
「バスケ部の何人かで、花火大会行こうって話になってて、加治先輩も行くらしいから。そこで話せたらそれでいいかなーって思ってる。」
「そっか!進展あるといいねぇ。」
芽唯がニヤニヤしながら言うと、里帆は溜息をつきながら芽唯を見た。
「私みたいに、色気がない女子は苦労が絶えないよぉ。私も一回でいいから、芽唯みたいにモテてみたいー。」
「えー?でもさ、自分のこと何も知らないのに好きって言われるより、知った上で好きって言われる方がいいって。私なんか、山本君のこと、頭いいって以外なーんにも知らないから、そんなに嬉しくないよー。」
そう言うと、芽唯は溜息をつきながら菜々と美桜を見て言った。
「2人はいいなぁ、好きな人とデート!楽しそー」
「私は…違うけどね……」
菜々が言いづらそうにそう言うと、里帆が驚いて言った。



