「何?どーした?」
矢嶋が夏樹と美桜に尋ねると、美桜が「な、何でもないですっ」と言って菜々のもとへまだプンプン怒りながら歩いてきた。
「次!流れるプールいこ、ななちん!」
「う、うん?」
何が起こったのか教えてもらえないまま、浮き輪を借りて、2人は流れるプールに来た。
美桜と2人で、浮き輪に捕まって流れに身を任せてプールを楽しんでいると「スキありっ」と言う声と共に、美桜の姿が消えた。
菜々が美桜の姿を探していると、少し離れたところから美桜と夏樹が顔を出した。
「もうっ!」と言って美桜が夏樹を叩いているが、夏樹は悪びれる様子もなく、あははっと笑っている。



