くるくる回るスライダーの入り口についた。1人ずつ滑るスライダーは、じゃんけんで美桜、夏樹、矢嶋、菜々の順に滑ることになった。
「では、いってきまーす!」
美桜が元気よく滑り出すと、スタッフからの合図で夏樹も続いてスタートした。
「じゃ、橋本ちゃん。また下でな。」
矢嶋がそう言って手を振ってくれたので、菜々も、にっこり笑って手を振り返す。
「次の方、どうぞー。」
スタッフの合図で、菜々はスライダーの端に座った。
「行きますよー。3、2、1」
スタッフに背中を押されると同時に、勢いよく流れる水の流れに乗って菜々は滑り降りていった。



