聖人君子のお兄ちゃんが、チャラ男になったなんて聞いてません!



「橋本ちゃん!お茶、俺にもちょうだーい」


「橋本ちゃん、タオル汚れちゃったー。予備ない?」


「はいっ!ただいまっ!」


テキパキと手を動かしながら部員たちのフォローをする菜々。


神崎は、タブレットのスコアノートを入力しながら、キャプテンの星原と話し込んでいる。


「いやー、橋本ちゃんが入ってくれて助かってるよ。この前の試合もさ、準備ばっちり整えてくれてたから、試合に集中できたし。」


「そうそう!勝てたのはそのおかげでもあるよな。」


「いくら神崎が仕事できるって言っても、1人でうちの部のマネージャーの仕事するのは大変だしね。」


「相良、いい人材見つけたな!」