「な、夏休み!!もうすぐ夏休みですね!!いやぁ、楽しみぃーあははー」


美桜はそう誤魔化し、スタスタと公園の出口に向かう。


夏樹はそんな美桜に追いつき、横に並んだ。


「美桜さん?気が早くね?まだ6月に入る前ですけど?」


「そ、そうですけど!!夏休み楽しみだなぁって!!先輩はそう思いません!?」


慌てる美桜を見て、夏樹は軽く溜息をついてみせる。


そして。


「絶対いつか『夏樹、大好き』って言わせてみせるからな。」


覚悟しとけよ?と、美桜の耳元で囁くと、夏樹は美桜の手に自分の手を絡ませた。


美桜がチラッと夏樹を見上げると、夏樹も美桜を見下ろし、フッと笑った。


そのまま、2人は並んで公園を出た。




今日も学校。




でも確実に、先週までの学校とは違う。





*・゚✿・* 憧れていた聖人君子のお兄ちゃんが、私の彼氏になりました! *・✿・゚*