里帆、芽唯がじりじりと迫ってくる。


美桜は観念して、夏樹と矢嶋にたまたま会ったことと、その後、夏樹に雑貨屋まで連れて行かれて誕生日プレゼントとしてチャームを買ってもらったことを話した。


里帆と芽唯、そして菜々は、キラキラした目で美桜の話を聞いていた。


「…とまあ、そんな感じで、プレゼント?してもらったというわけです。」


美桜がそう言って話を締めくくると、3人は「きゃー!」と言って顔を両手で覆い隠して美桜以上に恥ずかしがる。


「やばーい!何それ、もう好きじゃん!!」


芽唯がそう言うと、菜々もうんうんと頷き「だって堀越先輩、美桜ちゃんのこと『俺は良いと思ってるんだけどなあ』って言ってたもんねー」とサラッと暴露した。


「え!?それってもう、堀越先輩は美桜のこと好きって言ってるようなもんじゃん!!」


里帆がそう言うと、芽唯はその横で「きゃー!さいっこう!!」と悶えながら声量を抑えつつ叫んでいる。


「で?美桜はいつOKするの?」


里帆と芽唯が前のめりになって尋ねてきた。