「欲しいですけど…でも今月はちょっとお財布事情が厳しくなってきてるので、諦めます。」
そう言ってチャームを置こうとした横から、夏樹が美桜の持っているチャームを2つとも取り上げ「俺にプレゼントさせて」と言った。
「え、えぇっ!?いやいや、先輩。いいですよそんな…」
「この前誕生日だったろ?だからお祝いだよ。」
夏樹はそう言うと、握っていた美桜の手を離し、レジで会計を始めた。
「プレゼント用に包みましょうか?」
会話を聞いていた店員にそう尋ねられ、夏樹が「お願いします」と答えている。
美桜は慌てて夏樹に近寄った。



