「は」

 ペリウィンクルは目を疑った。
 スヴェートが一瞬で、見えなくなったからだ。
 
 次いで、いなくなったのだと遅ればせながら理解する。
 まばたきした一瞬で、スヴェートと人形は名もなき生き物に喰われてしまったらしい。

「うそ。スヴェートが、食べられた……?」

 まさか、そんな、とペリウィンクルは呟いた。
 唖然として立ちすくんでいるペリウィンクルの耳を、ヴィアベルが塞ぐ。

「くるぞ」

「何が……」