彼は闇から生まれた妖精で、名前をフィンスターニスという。
ヴィアベルからしてみたら、親のような上司のような存在であり、妖精王の側近でもある。
「あぁ、こわいこわい。番を手に入れる前の妖精というのは気が立っていて困る。まだ手に入れてないのかい? もう何年経った?」
「四年だ」
「四季の国だと十二年だね。十二年もあれば、そろそろではないの? あぁ、ごめんごめん。そろそろだから気が立っているんだね」
「……」
「だが、あのヴィアベルが番と巡り合うとはなぁ……すっかり雄の顔になって。世話をした妖精だからかな、尚のこと嬉しく思うよ」
「……」
ヴィアベルからしてみたら、親のような上司のような存在であり、妖精王の側近でもある。
「あぁ、こわいこわい。番を手に入れる前の妖精というのは気が立っていて困る。まだ手に入れてないのかい? もう何年経った?」
「四年だ」
「四季の国だと十二年だね。十二年もあれば、そろそろではないの? あぁ、ごめんごめん。そろそろだから気が立っているんだね」
「……」
「だが、あのヴィアベルが番と巡り合うとはなぁ……すっかり雄の顔になって。世話をした妖精だからかな、尚のこと嬉しく思うよ」
「……」