「明日は休み?」

「うん、急な連絡が入らない限り」

「ジム終わったら迎えに行こうか?早すぎる?」

「じゃあ食事前に温泉に入ろうかな」

「うん、是非〜、じゃあそろそろ帰るね」

土屋くんは時計を見た。

「残念、あっという間だ(笑)」


土屋くんは両手で最後に抱きしめてくれた。



また明日なと耳元でささやく


「もう(笑)わざとでしょ」

「当然、敦美は耳が弱いってインプットされてるからな(笑)」

「火曜日、いじめてやる〜(笑)」


2人は車から出た。

敦美は運転席に座り手を振って帰った。



「……結婚してぇな……」




同窓会で会ってから急に出てきた結婚願望

今まで付き合ってきた女性とは違う何か…

でもその為には色々やらなきゃいけないことがまだまだあるな




次の日公園で待ち合わせをして下田旅館に向かった。

「敦美、明日家族で食事に行くことになったんだ、会えなくなった」

「うん、わかった、楽しんできて」

「それだけ?」

「うん?」

「えーとか言わねぇの?」

「言わないよ」

「急に呑み会が入っても?」

「うん?」

どうしたんだろ……

「それは敦美にとってどういう感覚?」

「感覚?」

「例えば彼女優先にしてとか、先に約束してたのにとか」