10月の連休が終わった。

〝帰ってきたよ〟

〝俺も東京に戻ったとこ、すれ違い残念だったな〟

〝うん!今度お土産渡す〟

〝ありがとう、20日からは実家に帰る予定だから30分でいいから会いたい〟

〝了解です(笑)〟



20日から月末まで何回会えるかなぁ

平日なら私が公園に行って会ったほうが長く居れるし……

やだ、楽しい、考えるの、ふふっ



20日の夜に実家に帰ってきたと連絡があり敦美が公園に行くことになった。

車なら10分もあれば行ける距離だ。

時間は21時、金曜日だった。

車を停めると土屋くんは後ろの座席に乗り込んだ。


「ん?どこ行く?」

「今日疲れたからここでいい、後ろに来て」

敦美は運転席から降りて後ろの座席に座った。

「疲れたの?」

「うん、初めての顔合わせだったからめっちゃ緊張した」

「そっかー」

「癒して……」

えーと……この前ハグとかキスとかって言ってたから……


「こんなのでいいかな」

敦美は土屋の腰に腕を回してハグをした。


「あってる?」

「うん、嬉しい、ありがと」

土屋くんは敦美の肩に頭を乗せた。

珍しいな、土屋くんが元気がないの

「何か嫌なこと言われたの?」

「んー、まぁ……」