もしかして土屋くん家ってお金持ち?
「何処に行くか決めてるの?」
「一応、でも下田が行きたいとこあるなら」
「ううん、むしろ遅いから色々閉まっていて申し訳ないよ」
「いいよ、気にしないで、お腹は大丈夫?」
「賄いを食べたのが夕方だったからちょっとお腹は減ってる」
「わかった」
車は暫く走るとSoil HOTELの駐車場に入っていった。
「もう、懐かしい(笑)」
「1ヶ月前だよ」
「私、このHOTELのお料理好きなの、あっ、でももう閉まってるかな」
「大丈夫だよ、HOTELはまだ開いてる、会合とかで使用する場合もあるからそれなりにスタッフはいるし、予約してあるから」
「ありがとう……だから昨日帰る時間を聞いてくれたんだ」
「まあね」
地下駐車場からエレベーターで3階のボタンを押した。
土屋くんについて行くとフランス料理の店に入り個室に案内された。
「フランス料理は入ったことはないかも」
「良かった、時間は気にしなくていいから」
でも普通フランス料理ってゆっくり出てくるのよね、0時超えちゃうんじゃ……
「大丈夫、コースにはしてないから、軽くね(笑)」
「あっ、ありがとう」
おかしいな、心の声が聞こえたのかな