「び、びっくりした!」
「こっちもびっくりだよ(笑)」
「ごめんなさい」
「寝不足?」
「あっ……まあ、ちょっと寝不足」
夜勤の後、2時間くらいしか寝れなかったから静かな空間でつい寝てしまっていた。
「はい、着替えて」
「ありがとう、綺麗に落ちてる」
土屋くんの手がバスローブの紐に伸びる。
「ちょっ、ちょっと待って」
「何?」
「1人で着替えれるよ」
「ちぇっ、残念」
敦美は真っ赤な顔をしてお風呂場に行き着替えをした。
「えー!」
敦美の声で土屋は風呂場へ行った。
「どした?」
「髪…せっかくしてもらったのに崩れてる」
そりゃ寝たからじゃね?と髪の毛を触ってくる。
「どうしよう、もう外して普通にポニテにしないとかなー」
美容院では肩より少し長い髪をハーフアップにしてもらっていてサイドを三つ編みをしてもらっていた。
「うーん、俺も三つ編みは出来ないしな」
「寝ちゃった私が悪いんだからほどくよ」
「ちょっと待て」
土屋くんは部屋に戻って行った。
「下田ー、こっち来て」
土屋くんは寝室にいてヘアアイロンを持っていた。
「片方だけストレートにしよう」
「そんなことできるの?」
「何とかする、早く座って、時間がない」



