「え?本当に?何も聞いてないんだよね、ただ忙しいとは聞いてる」

「まあ、また新しいお客様も迎えなきゃだしね」


「うん……」

敦美は仕事が終わると諒夏さんの家を訪ねた。


「会いたかったけどね〜」


少し痩せられたのかな


「諒夏さん、体調お悪いんですか?」


「そうなの、つわりがひどくて食べれないのよ、だから食事会も欠席してごめんね」


「え?おめでとうございます」


「最初は疲れてるのかと思っててね(笑)忙しいのも本当でストレスで遅れてるのかと勝手に思ってて……だからジムはしばらくお休みで1度退会することにしたの」



「……遅れてる?ん?」


私も今月まだ……

「あっちゃん?」

「どのくらいでわかるんですか?」

「今はすぐわかるわよ、あっちゃんもしかして遅れてるの?」


「……かもです、でも2月が日数少ないからどうなんでしょう」


「心当たりは?」


「私最近アプリで基礎体温つけてて……あっ……」


「アプリでも、避妊しないと可能性はあるわよ」


諒夏さんは検査キットをくれた。


「私くっきり反応出たから2回用買ったけど余ってるからトイレ行ってきたら?」


「どうしよう、怖い……です」


「もう婚約したんだし、気にする事ないわよ」