1度終わるとベッドに運ばれた。

「泊まろう、もっと抱きたい」

「うん」



次の日の仕事終わりに土屋くんは私の両親に結婚を前提に挨拶に来てくれた。


特に反対もなくよろしくお願いしますとの事だった。


諒夏さんは日曜日も休み、月曜日には1ヶ月ほど休むとジムの方に連絡があったようだった。



火曜日には敦美が東京に来ていた。


水曜日も休みを取ったので泊まれる。


12月は土屋くんは忙しくて敦美がなるべく来るようにした。


冬休みで弟が帰省すると私達姉弟と土屋くんのお父さん、お母さんの4人でコースも回った。



お正月には両家で食事と顔合わせを済ませたが諒夏さん夫妻は体調不良との事で来なかった。



弟達はやはり同級生だったようで2人で冬休みは遊びに行っていたようだ。


心配なのは諒夏さんだ。


締切に追われているとも土屋くんは言っていたが気晴らしにジムに来ていたのにとLINEをしてみた。



返事はもう少ししてから会いましょうと返ってきた。


3月中旬に1周年で何かお客様にプレゼントをとスタッフで話し合っていたら加奈ちゃんが顔を出した。


「あっちゃん、さっきね赤井諒夏様が3月いっぱいで退会の手続きをしたいと電話があったそうよ」