「連休とれたらこっちでメシも食べような」


「はーい(笑)」


洗濯物を持ってきてバックに入れる敦美

土屋くんも仕事の準備を始めた。

クローゼットにあるバラバラの靴下を2人で楽しく合わす。


すぐ畳めばいいんだろうけどついほったらかしにしてしまうと言っていた。

そういう所も可愛いと思ってしまった。

完璧じゃない土屋くんの姿は敦美の気持ちをますます好きにさせたのだ。

マンションを出て、会社の方に歩いていく。

「迷わず帰れる?」

「大丈夫のはず(笑)、時間あるからゆっくり帰るよ」

「気をつけてな、また連絡する」

「バイバイ」




土屋は仕事が終わると同期につかまってご飯に来ていた。

「めーーっちゃ、俺のタイプでした、土屋さん!」

「いくらタイプでも付き合えるわけないだろ、俺の彼女だし、美人だろ(笑)」


「美人だけどキツイ系の美人じゃないですよね」

「そうだな、可愛い」

「惚気ばっかじゃないですかー、先週の同期会でそんな話してなかったのに」

「それは話題が出なかったからだよ」

「いつからっすか?」

「9月かな」

「年は?出会いは?」

「お前、がっつき過ぎ(笑)」

「だって同期1番のモテ男に彼女できたなんて、絶対女子から聞かれるじゃんかー」