ん?重い、敦美は目が覚めた。

いつの間にかがっちり腕を回されていたのだった。

腕を持ち離そうとしたが動かない。


「起きてるでしょ」

「寝てる(笑)」

「重いよ」

腕を下にずらし腰に回してきた。

「よく寝れたー」


「それは良かったけど服着てください?当たってますよ」

「男の生理現象だから(笑)」

「あっ……」

くるりと土屋くんに押し倒されて朝から誘惑に負けてしまった。

2人はシャワーをして昨日買ってきてくれていた朝ごはんを食べる。

土屋くんはコーヒーのみ……

経済新聞を取っているようでコーヒーを飲みながら新聞を開いている。


「携帯で見ないの?」

「うん、朝から携帯見てたら疲れるからな」

ソファで新聞を読んでる姿はかっこいい……



土屋くんのとなりに少し寄ってみる。

ん?と新聞を置いて肩を抱いてくれた。

「何時に会社に入るの?」


「13時かな、14時には会社出て得意先に行くから」

「私が来て迷惑だった?」

「全然、俺あんなに寝つきがよかったの久しぶりかも」


「私も新鮮で楽しかった」

「カードキー渡したいとこだけど姉貴がもってるんだよ、仕事で来たら泊まるから」

「大丈夫よ、土屋くんと一緒にでてそのまま帰るね」