「仕事疲れたの?」

「うん………俺がさ」

「うん」

「営業スマイル出来ると思う?」

「出来ないねー」

「だろ?」

「口角あげるだけでいいんじゃない?えい!」


眠そうな土屋くんの口角を指で広げた。

「ふぁかっとぅた」

「何?(笑)」

敦美の指を外す。


「わかった(笑)寝室行くか……ふぁあ」


こんな気の緩んだあくびも家ならではだな(笑)

「なーに笑ってんだよ」

「えー、土屋くんが気を許してくれてるのが嬉しくて」

「敦美だからだよ……ちゅっ」

「ちょっと歩きながらは…んっ……」

うしろからバックハグをされてキスをくれる。


キスをしながらベッドに倒れ込む。

「ちゅっ…ちゅっ…ハァ」

土屋くんはいつも両手で頬をはさんでくる。

もうそうなると逃げられない……


嫌で逃げたいんじゃなくてまだうまく舌をからませれないから……

「ふっ、うむっ」

苦しそうな様子を見てキスをやめてくれた。


「大丈夫?」

「うん、ごめんなさい」

土屋くんは私を上にしてくれた。

「敦美からきてみて」

敦美はまたいで土屋の肩に手を置いた。

「恥ずかしい……」

「2人しかいないし、もっと恥ずかしいことするのに?(笑)」