タオルを頭に巻きバスルームから出ると土屋くんはソファでテレビを見ていた。
「ねぇ、髪乾いたら洗濯機貸してほしい」
「いいけど俺が出てから一緒に回そ」
「わかった」
「冷蔵庫に飲み物買ってきたから適当に飲んで」
「はーい」
ビールが飲みたいとこだけど……土屋くん出るまで我慢しようかな〜
お水を出して水分を取る。
やっぱり人の家ってキョロキョロしちゃうな。
思ってたよりは綺麗だった。
「ふぃー、あちぃ」
土屋くんは冷蔵庫にまっすぐ向かう。
「敦美、ビール飲む?」
「いいの?」
「もちろん(笑)」
「やったー(笑)」
「乾杯」
缶を合わせて飲み始める。
「あっ、洗濯機いい?」
「いいよ」
「土屋くんのも洗っていいの?」
「ワイシャツはクリーニングにだすから他はいいよ」
「はーい」
敦美が俺の家にいるって、何かいいな。
俺、今日寝れんのかな……
家に人がいるのってやっぱりいい。
「土屋くん、まだ飲む?」
「あー、ビールはもういい、酎ハイに変える」
立ち上がってグラスを出す。
「見ていい?」
「うん」
「家では梅酎ハイかな、梅はこれ!母さんがつけたもの」
梅干しが入った瓶があった。



