お腹をさすっているとお母さんが入ってきた。
「敦美さん、私の若い時のゴルフウェアがあるんだけど合わないかしら」
「どうでしょう、お母さんの方がスリムな気がしますけど」
「若い時はもっと筋肉があったから、ゴルフウェアってメーカー品だし、いつも着てるのもみんなやっぱり見るし、ほとんど着てないものもあるのよ」
「そうなんですね、買いに行こうかと思ってはいました、中学の時の体型と違うので、合わせてみてもいいですか?」
「嬉しいわ、帰りに寄ってちょうだい」
「ありがとうございます」
「私も混ぜてよー」
「諒夏……敦美さんがね帰りに寄ってくれるの」
「どうして?」
「ゴルフウェアをあげたいと思って、若い時の」
「いいんじゃない?敦美さん、今日ワンピース珍しいわよね」
「そうなんです、ジャージでどこでも行ってたので、これ母のなんです」
「私の若い時の服もあげるわ、体型も敦美さんとそんなに変わらないし」
「そんな……ブランド品は中々合わせられないですよ」
「諒夏は買い物が趣味だからクローゼットがいっぱいなのよ(笑)」
「ストレス発散なの(笑)この前ね敬大が服をプレゼントしたかったみたいよ、でもきっと嫌がるから私のを貸したの」