「どっちかというと母親同士が仲が良かったからね、ママ友だし」

「やっぱり生活水準が違うと難しいですかね、朋絵さんはずっとホテル暮らしをしてるような身分ですし、私は普通のサラリーマンの娘で……」


「はぁ……」


土屋くんのお父さんがため息をついた。


「すいません、私が変なことを言いました」

敦美は急いで謝った。

朋絵ちゃんのこと、言うなんて私どうかしてる。


「ああ、失礼、君の事じゃないんだ、鈴村くんも困っていたんだ、娘が仕事をしなくてお小遣いをせがんでくると」


「家が見つかるまでホテル暮らしをするって言ってましたので、ご家族で泊まっているのかと私は思ってました」

「鈴村くんが自立さそうと思って一人暮らしをしてみなさいと言ったそうだ」

「あーあ、HOTEL代に消えてるわね、あそこのママも浪費家よね」

「まあ母さんも付き合ってたけど転勤してからは落ち着いたよな」

「私から見たら土屋ファミリーも充分普通とは違います」

「まあ、生活には不便してないわ(笑)敦美さん面白いわね」

「失礼しました」

敦美は真っ赤になって謝った。

諒夏さんも土屋くんも私の運動神経の良いところを凄く褒めてくれていたら


「話は変わるが君はゴルフはしたことはないかい?」

「えーっと……あり……ます」