「何が食べたい?」
「土屋くんは今日は何を食べたの?」
「……ん〜」
「何?」
「飲むゼリーと栄養ドリンク……」
「はぁ?」
「昨日、呑まされて久しぶりに二日酔いで食欲なくて……あっでも流石に腹減ってきたから何でも食べれるよ」
「じゃあ胃に優しいお鍋」
「優しいな、敦美は」
「まあ、いつまで優しいかはわからないけどね」
「え?」
「ふふふっ、冗談よ」
土屋くんは店に電話をして予約をしていた。
店に着くと個室に案内された。
入り口にはスッポン料理と書いてあった。
また高そうなお店……
「土屋様いらっしゃいませ、お久しぶりです」
店主まで挨拶にくるし
「敦美、飲み物は?」
「ノンアルコールビールで」
「僕も同じで、あと料理は鍋のコースをお願いします」
「かしこまりました」
2人になった。
「水炊きとかのあっさりした鍋だと思ったのに」
「美味しいんだよ、敦美にも食べて欲しかった、昨日のおわびです」
「晃大くん、おもしろいね、凄く楽しかった」
「あいつには俺にない明るさがある」
「正直……土屋くんといるより笑っていたかも(笑)」
「まあわからんでもない」
「来月の大会も出るって言ってたから会うよ」
「都合があえば見に行く」