中庸が行く。

「ただいまぁ~。」寒くて体を擦りながら靴を脱ぎ、バンビの足を拭う青くん。

「おかえり♪外寒かったんでしょ~?」

「え?なんで?」

『バレてるバレてる。』青くんをチラリと見て、部屋を走り回るバンビ。

「だって、帰ってくるの早いんだもん。」微笑みながらキッチンに向かう桃さん。

「今、温かいの入れたげるね。バンビは…白湯?なんか味気無いね?」

『やったぁ♪』尻尾を振りながら桃さんに突進するバンビ。

「うわぁ、ちょっと、バンビぃ~!」

もはやバンビ、桃さんまっしぐら。