中庸が行く。

「せっかく完成したんだからさ、あの人に読んでもらったら?」

「あの人?」誰の事か分からない青くん。そしてすぐ気付いた。「いや、止めとくよ。」

「なんで?一応は…って言っちゃ悪いけど、あの人、プロの作家さんじゃん。」笑いを堪えながら言う桃さん。

「だってさぁ、、、」

『ワンワンワン♪』突然、取れそうなぐらい尻尾を振り、玄関に向かって走り出すバンビ。
そろそろ夜の散歩の時間なのだ。

「ホント、体内時計に狂いがないよねバンビって。」腕を組み、関心する桃さん。

「それじゃ行ってくるよ。」夜の散歩は青くんの出番だ。

「いってらっしゃい。ふたりとも気をつけてねぇ。」