中庸が行く。

小説と言えば、先述にもあるように、

青くんの同僚にはベストセラー作家の顔を隠して勤務している人間がいる。

本名を隠し、メディアに一切顔を出さないので、会社はおろか、ご近所さんや親兄弟にも知られていないという。

だが、ひょんな事から青くんは、彼の正体を知ったのだ。

「作家」という職業から、どんなイメージを浮かべるだろうか?

毎日、原稿用紙やパソコンのディスプレイに向かって、黙々と執筆する姿をご想像されるのではないだろうか?

実際青くんも、毎晩家で黙々と執筆している。

と言っても、持ち前の集中力の無さと、桃さんとバンビの連携プレイによる妨害作戦により、
30分とパソコンの前には座っていられない。

毎回彼女たちは、作戦が成功した時、手を取り合ってハイタッチ。

なんと平和な日常ではないか。