「ただいまー」
「おかえり、陽優ちゃん」（風）
「おかえり陽優莉。急なんだけど水月さんが出張で、当分家に居ないみたいだから優月君、今日からうちで暮らすから仲良くしてね、優月くーん」
ん？優月…？
「はーい…え、やっぱりクラスにいた…」
「え、なんでここにあなたがいるの？」
「…っお前この前あっただろ。覚えてないのかよ。」
え、このまえって…もしかしてご飯食べてる時に途中から水月さんの弟が来た時？！
「…顔見てなかったから知らないもん」
「あ、そうか。優月君、陽優莉と同じクラスになった？陽優莉の学校、女子校だったのが男子校と一緒になったから…もしかして前まで男子校だった？」（亜）
「はい。で、今隣の席です。俺は顔見た瞬間分かったんですけど、俺の顔を前見てなかったみたいで気づいてなかったらしいです。」
「あー。なるほどね陽優莉は人見知りなうえに男子苦手なのよねーだから、これをうえに男子を克服しちゃいなさい！」（亜）
「おねぇちゃん何言ってんの？！そんな急に克服できる訳ないじゃん」（陽）
「へぇー男子が苦手ねぇー。じゃあお兄ちゃんも苦手なの？」（優）
「苦手なのは同い年くらいの人だけで別に水月さんが苦手なわけじゃないもん。ただちょっと人見知りしてるだけだもん」（陽）