「よし、みんなも知ってる通り今日からこの高校は女子校ではなくなります。このクラスの女子は16人だけど、そこに男子校だった中西高校の男子が17人入ってくるから仲良くするといいぞ。よし、男子入れ」
まって、まって、もしかして女子の隣の席が全員空いててるのって隣が男子だから?!
私は助けを求めて後ろに席に座ってる奈那ちゃんを見る。すると頑張れ!って口パクで言われてしまった。
そして今、私は絶望中だ。なぜなら隣の男子がチャラそうだからだ。
「綾瀬 優月。よろ…え?」
私は反射的に男子の顔を見る。
やっぱチャラそうな男子。まあすぐに逸らしたけど
「…橘 陽優莉 です。」
「なんでここに…」(優)
「え、何がですか?」
よし!ちゃんと顔見れたよ!陽優莉成長したじゃん!だけどこの声どこかで聞いた事あるような…
「いや、なんにもない」