〇授業中(昼)
心にもらった名刺を見ながら、物思いに耽る颯。
その横顔にクラスの女子たちがひそひそと囁き合う。


モブ女子「物思いに耽る王子素敵~」
モブ女子「横顔めっちゃイケメン!」


颯「(モデルをやるかどうかはともかく、一度行ってみたい気はする)」


〇回想

心「はやてが今以上にかわいく、もっと綺麗になる魔法を僕がかけてあげる」

〇回想終了


思い出して、顔が熱くなる颯。


颯「(男の子にかわいいなんて、初めて言われた……。
それも、自分よりかわいい男の子に…)」


〇野苺服飾高校校門前(放課後)
校門前で立ち尽くす颯。
颯のイケメンぶりにチラ見しては、ざわざわするノイ高生たち。


颯「(えっと、名刺の場所は…)」


キョロキョロ見回す颯。
近くにいたノイ高生(女子)に声をかける。


颯「あの、すみません」

モブ女子「は、はい!?
(めっちゃイケメン!!)」


〇Suit活動教室(放課後)
場所を教えてもらい、ある教室に辿り着く。
颯、深呼吸をしてドアの前に立つ。


颯「(ど、どうしよう…)」

大也「ちょっと、あんた誰?」


背後から身長180センチくらいのゆるくパーマをかけた、前髪がセンターパートの黒髪男子が現れる。
ものすごくイケメンだが、どことなく遊んでそうなオーラが漂っている。