「未蘭ちゃん、大丈夫?」

「・・・・・・だ、大丈夫じゃないです」

分かりやすく動揺している私の顔を心配そうな表情で覗き込む。そんな楓さんに縋るように視線を向けた。

「ふう、急遽追加されると事務処理が面倒なのよね…」

「え、」

「後3日残ってるよね?……決めた。未蘭ちゃんの残りの任務は、最上来衣さんを死亡者リストから除外すること」

「除外できれば、来衣先輩は死ななくて済むってことですか?」

「まあ、死亡予定者リストだからね。それに急遽追加されることって稀なのよ。なにか理由があるかもしれない」

「何かって?」

「・・・・・・自殺とかね」

「じ、自殺!?」

来衣先輩が自殺?そんな、そんなはずない。
その言葉の重みに心臓がバクバクと嫌な速さで波打つ。