365日間、君の言葉に励まされて

「えっ!」
「おっ!」

声が重なって空を見上げる。

どうやら、晴れているのはこの地域だけのようだ。

「ダッシュで帰れるか?帰れるんなら早く帰った方がいいぞ…。って、どした?大丈夫か?」

驚いたのも無理はないと思う。

私が彼の裾を掴んで震えていたからだと思う。

「おいっ…!大丈夫なのかよ!?どした?」

慌てて背中をさする柏木くんは焦っているようだった。

「ごめっ…。ちょっとの間だけで…良いから。家に…っ、帰りたくない…っ」

安心したのか、それとも限界だったのか。

私は下を向いたまま頬に涙が伝っていった。

そんな私を彼は黙って背中に手を当てて見守ってくれていた。

髪の毛からポタポタと落ちる、雨の雫。

その水が、私の涙を…私を、見守ってくれているように感じた。

「いつまででも良い。ちょっと来い」

私を隠すように抱きしめながら家の中に、入れてしまった。