365日間、君の言葉に励まされて

「じゃあな、また明日、、あ、高宮!」

挨拶を終えて今度こそ帰ろうとしていると、呼び止められた。

「どうしたの?」

彼の方へ向き直って、目を合わせると、何かを迷っているようだった。

「もう平気?」

小声で私にだけ届くように呟く。

「うん、もう平気。ごめんね、迷惑かけちゃって」

「ならよかった。全然迷惑じゃないし、何かあったらまた教えて。俺でいいなら力になるから」

「ありがとう」

少し涙が溢れそうになって声が震える。

今できる精一杯の笑顔を見せて教室を去った。

ーー
家の前に立って深呼吸をする。

今日は母が家にいるはずだ。そんなことを考えていると目の前の扉が開いた。

「「あっ」」

私と出てきた母の声が重なる。

「おかえり、真衣」
「た、だいま」

声が裏返ったけど何も思わなかったのだろう。

ふわりと笑いながら言った。

「これから買い物行くけど、何か食べたいものある?」

「ううん、特にない。好きなもの食べて」

「そう、わかったわ」

もう一度微笑んで車に乗り込んだ。

どこまで買い出しに行くつもりだろう。

そんなことを思ったけど、ズキンと頭痛がして部屋のベッドに倒れ込んだ。