365日間、君の言葉に励まされて

キーンコーンカーンコーン

「起立。…礼。…着席」

学級委員が号令をかけて1時間目が始まった。

ボーッとしながら黒板を見ていると

「続き、高宮」

当てられてしまった。
国語の音読だったはず…。どこか分からない…。どうしよう…。

「135ページの3行目から」

横の席に座っていた柏木くんがつぶやいた。

「……ひとりひとりが個性を持っていて……」

「よろしい。座りなさい…次、恒川」

ガタッと後ろの席から音がする。

「ごめん、ありがとう」

柏木くんに小声で言うと、親指を立てて頷いていた。

ボーッとしてるんじゃなかった。私らしくない。

何も考えずに授業…と集中していると、すぐに授業の終わりを告げるチャイムがなった。