365日間、君の言葉に励まされて

「病気の容態が悪化しています。
現代の医療機関では、もう治すことができない状態です。次第に手足の痺れが影響で歩くことが困難になることもあるかもしれません。
腫瘍が大きくなると話すことが困難になったり、頭痛が今まで以上にするかもしれないです。
その症状を和らげるために薬も出しますので来週から2週間に1回、通院するようにしてください。真衣ちゃん、まだあきらめずにがんばろうね」

「はい、ありがとうございます」

中山先生はとても頼りになる。

だけど、今日ばかりはあまり心に言葉が響かなかった。

私も母も呆然としながら診察室を後にした。

その後も2人して黙ってしまい、終わりには「私、寄りたいところがあるから先に帰っといて」と言ってしまった。

1人になりたかったからっていうのもあるけど。

「えっ…えっ…!」
そう繰り返す母に「またね」と言い、反対方向に向かって歩き出した。

しばらくは追ってきていたけれど、巻き返すと自然にいなくなっていた。