かくいう鬼頭くんも、私の方を見て驚いているみたいだ。



「幼なじみなんだよ、俺ら」



私の頭を優しく撫でる凛ちゃんは、相変わらず八重歯が可愛くて危ない見た目にアンニュイな笑顔を見せている。



「…あ、天野羽依です…」



そういえば、凛ちゃんも1個上だったっけ、なんて思いながら自己紹介をした。