今だ寝い入る天野を、ぼーっと見つめる。



…腑抜けた顔。



服だって俺の服を着ている。



真っ赤なプリントのある服は、白い華奢なあいつをより女に見せる。



思わず笑みが溢れそうになって、慌てて口元を覆う。



すると机の上の自分のスマホを見つけ、立ち上がった。



歩いても大丈夫そうだ、ふらつきもしない。