そう言いながら、大空はさっきレジャーシートと一緒に持って来ていた小さなし白い紙袋からなにかを取り出して、私に手渡してくれた。

私の両手に乗せられているのは、ブルーのリボンでラッピングされた小さな白い箱。
蓋にはゴールドの文字で〝Milky Way(天の川)〟と書かれている。


「え、これって……?」

「開けてみて?」


突然渡された小さな箱に驚きながら、言われた通りゆっくりとリボンを解き、箱を開けた。

中に入っていた物にさらに驚いて、言葉に詰まってしまう。 言葉の代わりに出てきたのは、大粒の涙。


「星七、俺が1番辛かったとき、傍で支えていくれて本当にありがとう」


中に入っていた物は、ネックレスだった。
チャーム部分は小さな星型で、キラキラと輝くダイヤモンドで埋め尽くされている。

箱の中からネックレスを取り出した大空は、私の首に付けてくれた。


「星七に絶対似合うと思ったんだ」


そう言いながら、にっこりと笑う彼。
もう、嬉しすぎてどうしたらいいのかわからなくなって、ただ泣くことしかできない。


「……大空、ありがとう。 私の方こそ、辛い過去を認めてくれて……一緒にいてくれて、大空には感謝しかない」

「星七に出会えて、本当によかった」


私の涙をそっと拭うと、大空は優しくキスをしてくれる。

夜空に輝く星たちが、私たちのことを見守ってくれているようだったーー。